紫竹山道路とは
国と新潟県・新潟市は1992年9月、栗ノ木バイパスを含む紫竹山IC - 中央区寄居町間の延長5.6kmを「万代島ルート線」として新潟市の都市計画道路に指定し、既に信濃川に架かる柳都大橋が整備され2002年から供用を開始している。それに加え、慢性的に渋滞している栗ノ木バイパスを一部立体交差化する「栗ノ木道路」(延長1.4km)の事業が2007年度から、加えて当ICの完全立体化及び当IC周辺の道路構造を改良する「紫竹山道路」(延長0.7km)の事業が2011年度からそれぞれ事業化された。
計画では、栗ノ木バイパスには平面区間に加えて連続立体交差区間が新設され、当インターの新潟・栗ノ木バイパス相互間は立体交差区間のみの接続となり、平面区間からの流入・流出は不可能となる。そのため平面区間から新潟バイパスへの流入・流出は、黒埼・曽和方面が弁天インターチェンジから、新発田方面が当IC東側の紫竹跨道橋(新潟県道5号新潟新津線交点)付近に新設されるハーフインターからの接続となる予定である。

国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所万代島ルート線事業位置図より



完成イメージ1
完成イメージ2
完成イメージ3
新潟南北道路
新潟島の寄居町を起点に日本海東北自動車道の新潟亀田インターチェンジに至り、国際拠点港湾でもある新潟港西港区(新潟西港)や、新潟駅・万代シテイ・古町など中央区中心部と日東道と拠点相互間を連結することを目的として指定された、延長8 kmの区間が計画路線に指定されている。
新潟南北道路は紫竹山IC - 新潟亀田IC間の亀田バイパスの一部と寄居町 - 紫竹山ICの都市計画道路「万代島ルート線」から構成され、万代島ルート線は4区間(万代場下流橋・沼垂道路・栗ノ木道路・紫竹山道路)が事業化されている。
2022年現在、地域高規格道路としての供用区間は国道49号・亀田バイパスの国道7号・国道8号新潟バイパスの紫竹山インターチェンジから新潟亀田インターチェンジに至る延長2 kmと、柳都大橋を含む「万代橋下流橋」事業の延長1.5 km[2]の計2区間である。未供用の区間は国道7号および新潟県道464号新潟港沼垂線・栗ノ木バイパス、国道113号・東港線として、それぞれ現道が供用されている。
この他、栗ノ木バイパスの一部連続立体交差化と紫竹山ICの改良を目的とした「栗ノ木道路」「紫竹山道路」の両事業は延長合計2.1 kmの区間において事業中であり、栗ノ木道路と万代橋下流橋を結ぶ沼垂道路も事業化された。一方、事業化されていない寄居町 - 西堀前通十番町間は一部のみ現道が新潟市道として供用されているが、それ以外は未成区間で大部分が街区(住宅地および商業地)となっている。
万代島ルート線
新潟市中央区中心部を起点に、新潟バイパス・亀田バイパスの紫竹山インターチェンジに至る道路。1992年(平成4年)に国と新潟県・新潟市によって都市計画道路「万代島ルート線」として、寄居町 - 紫竹山インターチェンジ間の延長5,580 mが指定されている。また新潟亀田IC - 紫竹山IC - 寄居町間が地域高規格道路「新潟南北道路」に指定されている。
2015年現在は「万代橋下流橋」事業の柳都大橋を含む西堀前通十番町交差点 - 万代島IC間が供用している。現在は全区間平面交差だが、今後は一部を連続立体交差化するなど、古町をはじめとする中央区中心部へのアクセス効率向上を目的に事業が進められている。
また、現道である栗ノ木バイパスの万国橋交差点 - 紫竹山インターチェンジ間は短間隔で平面交差が連続し、一部交差点が複雑な接続構造となっていることなどから渋滞が慢性化しており、栗ノ木橋交差点 - 紫雲橋交差点間を一部連続立体交差化する「栗ノ木道路」の事業が2007年(平成19年)度から、紫雲橋交差点 - 紫竹山IC間の立体交差化に加えて紫竹山ICの完全立体化とその周辺の道路構造を改良する「紫竹山道路」の事業が2011年(平成23年)度から、それぞれ事業化され、大規模な工事に着手している。全面竣工の時期は未定である。
将来的には栗ノ木橋交差点以北および東港線の万国橋交差点以西も併せて連続立体交差化し、柳都大橋にも連続立体交差方式の高架橋を増設する計画であるが、これらに関してはまだ計画が具体化していない。